闇金業者(ヤミ金・闇金融)とは、どのような金融機関のことなのでしょう。
闇金とは、闇にまぎれて違法な高金利で運営をしている金融業者のことです。本来金融機関の運営には届出が必要であり、財務局や都道府県に貸金業の登録を行っていない貸金業者をさします。また、貸金の登録を行っているにもかかわらず違法な高金利を取る貸金業者も同様に闇金です。
闇金の手口と違法な利息
闇金は、甘い言葉巧みに勧誘をし、借りることに抵抗のない少額融資を勧めます。利率なども法律の範囲内で設定しなければなりません。しかし闇金では、届出をせずに法律を守らずに運営しています。
たとえば現在の日本の法律では、利率は10万円までの借り入れなら20%以下、100万円までの借り入れなら18%にしなければならないなど、上限が定められています。しかし闇金では、それを無視した高い利率が設定されています。
また、総量規制といって利用者の収入に見合った返済しやすい額しか貸してはならないという法律もあるのですが、闇金では収入に関係なく高額の貸し付けをおこないます。それらにより利用者は、返すあてのない借金を背負い、しかもその借金が高利率によってどんどん膨れ上がっていくという、いわゆる借金地獄に陥ってしまうことになるのです。
さらに取り立ても、非合法でおこなわれます。自宅や職場に嫌がらせの電話を入れたり、利用者の悪口を近所に吹聴してまわったりなどです。唯一のメリットは、非常に借りやすいというところです。信用情報機関に事故情報として記載される、俗にいうブラックリストに名前が載っていて他の金融機関ではお金を借りることができないという人でも、闇金ではお金を貸します。
闇金相談窓口
闇金とは知りつつも返せないお金を安易に借りてしまい、返済に苦しむ人が非常に多いのです。そういった人々の相談を受け付けている闇金相談窓口は、多く用意されています。
たとえば、警察や弁護士・司法書士の事務所などです。
闇金がおこなっていることは完全に法律違反ですから、警察署に相談すれば取締りの方向に動いてくれます。ヤミ金業者が悪質な場合、自宅周辺もパトロールしてくれる場合も多く、利用者が恐喝されそうになったら駆けつけてくれます。
法律事務所に相談すれば弁護士が闇金との仲介をおこない、法で定められている以上の利息を帳消しにしてくれます。もちろん安易に闇金に手を出さないようにするのが一番ですが、仮に手を出して困った事態になってしまった場合でも、相談できる頼れる場所はあるのです。
闇金の被害にあってしまったら早急に専門家の闇金相談を行い最適な方法で解決していきましょう。